肩こり
Toggle肩こりは、肩や首の筋肉が疲労し、血行が悪くなることで発生します。同じ姿勢を長時間続けたり、ストレスを感じたりすると、肩の筋肉が硬くなり、血流が阻害されます。この状態が続くと、疲労物質や老廃物が筋肉内に蓄積され、肩こりを引き起こします。反対に、血流が良くなると、肩こりは緩和されます。
マッサージを行うと、首や肩、肩甲骨周りの血行が良くなり、筋肉の緊張が解消されます。さらに、マッサージは肩こりが痛みに進行した場合にも有効です。体には痛みを伝達する経路がありますが、触覚の刺激がその伝達を妨げ、痛みを感じにくくします。また、マッサージでトリガーポイント(痛みを発する特定の点)を刺激することで、痛みを和らげることもできます。
1.電気治療器の活用 – 筋肉のコリをほぐし痛みを和らげる
肩こりを改善するために整体やリラクゼーションサロンに通う人も多いですが、一時的に楽になってもすぐに元に戻ることがあります。また、頻繁にマッサージに通うのは時間や費用の面で難しい場合もあります。セルフマッサージも一つの方法ですが、自分で肩甲骨周りを押したり揉んだりするのは大変です。
そんな時に便利なのが家庭用電気治療器です。低周波治療器などの電気治療器は、肩周りの筋肉に微弱な電流を流してコリをほぐし、痛みを緩和します。コードレスタイプのものを選べば、いつでもどこでも手軽に使えるのが魅力です。
2.温熱療法・寒冷療法 – コリや痛みを和らげる
温熱療法では、患部を温めて血行を促進し、筋肉の緊張を緩めることでコリや痛みを和らげます。温めることでリラックス効果も期待でき、ストレス解消にも役立ちます。一方、寒冷療法では患部を冷やして血管を収縮させ、炎症を抑制し、痛みを感じにくくします。冷却後は血流が促進され、老廃物が排出されることで組織の修復が進みます。
3.慢性的な肩こり解消に効果的な温熱療法
温熱療法は慢性的な肩こりに効果的です。患部が炎症を起こしている場合は逆効果なので注意が必要です。慢性的な肩こりには温熱療法、急性の肩こりには寒冷療法が適しています。入浴中にコリや痛みが和らぐかどうかを目安にするとよいでしょう。
家庭で取り入れやすい温熱療法としては、ホットパックやパラフィン浴、赤外線治療器などがあります。特に入浴は全身の血行促進や疲労回復に役立ちます。使い捨てカイロも代替として使えますが、低温やけどに注意して、素肌に直接貼らないようにしましょう。
4.運動療法 – 適度な運動による肩こり解消
肩こりは体を動かさないと悪化します。運動療法では、筋肉をほぐし、関節の可動域を広げ、血行を改善することを目指します。適度な運動は肩こりの解消に効果的ですが、最初から無理をしないことが重要です。運動を始める前には必ずウォーミングアップを行いましょう。
運動は気分転換にもなり、ストレスの解消にも役立ちます。肩こりの陰にある原因の一つがストレスであり、適度な運動は自律神経の調整にも効果があります。
5.肩こり解消に効果的な運動
肩こり解消には有酸素運動が適しています。有酸素運動は血流を促進し、酸素や栄養を体全体に循環させます。ウォーキング、ジョギング、水泳、エアロビクス、ヨガなどが良い選択です。まずは1日20分、週に2〜3回、3ヶ月継続することを目標にしましょう。
6.首コリ解消におすすめの運動
首の不調が肩こりの原因になることがあります。特にストレートネックは、スマホを操作する姿勢が原因で、肩や首、頭痛などの不調を引き起こします。首の骨(頚椎)は7つの骨で構成され、その間には椎間板があり、クッションの役割を果たしています。この椎間板がすり減ったり変形したりすると、全身に影響を及ぼし、肩こりの原因となります。